福井県越前市よりトラブルのご相談です。お車はレガシィB4(BMG) 走行距離は148800キロ。
入庫の経緯は、発進してすぐ1速~2速でシフトショックがありガクガクした振動の後、警告灯が点灯したり変速しないことがあります。簡易診断機でコードを見たところP0976の履歴があり修理をしたいとの事です。
今回は国内の大手損保のロードサービスを使用して搬送。

お客様への費用請求はございませんし、自動車保険の等級ダウンもございません。各種チェックランプ点灯、警告表示、始動不良、走行不能など、

このような状況の場合、
緊急対応も可能です。
すぐにご相談ください。
入庫後、テスト走行ともに診断をしてみますが、お客様が申告されていたP0976は記録されていませんでしたが、変速ショックとジャダーのような振動は確認できました。
整備マニュアルでP0976はプライマリーソレノイドの故障で変速ショックが出ると記載されており、現在の症状と同じ部分もあります。部品単体での供給はされてないため、お客様と修理の方向性についてお話しして、今回はコントロールバルブボディの交換で作業を進めることになりました。
まずはドレンボルトを外して古いオイルの排出。見るからに汚れていて、オイルの劣化はかなりの進行具合だど見受けられます。

オイルパン、
ストレーナー、
コントロールバルブボディ、
と順番に取り外します。
新品との比較。
TR580、TR690用のコントロールバルブボディの在庫は常時ございます。入荷までお待たせすることなく、すぐに修理可能です。

オイルガイドパイプのOリングは新品に。
ハウジング内は出来る限り丁寧に洗浄。

コントロールバルブボディを元通り組付けてストレーナーを新品に交換します。

鉄粉吸着用の磁石はすでに飽和状態。かなりの量です。
磁石は元の位置へセットして、
オイルパンを元に戻します。
使用するオイルはスバルハイトルクCVTフルード リニアトロニック用。
ターボ車でも汎用で適合するオイルはいくつかございますが、今回は純正オイルを使用します。

抜けた分のオイルを充填。
AT油温が調整温度になったのを見計らってオーバーフロープラグを外します。そして流れ出てくるオイルが糸状になれば調整完了です。

つづいて診断機にて現在の学習値をクリアしてから再度、学習作業の実施。
テスト走行ではスムーズな変速と力強い加速がもどり、すこぶる快調です。
診断結果。エラーは一つもありません、無事に修理完了でございます。
ご依頼いただきありがとうございました。
ちなみにレヴォーグ、フォレスター、インプレッサ、アウトバック、レガシィなどでも同様の症状が発生しています。
(トランスミッション型式: TR580 TR690)

出力されるDTCエラーコードは下記のような物があります。
・P0970 トランスファソレノイド回路/AWDソレノイド(Low)
・P0971 トランスファソレノイド回路/AWDソレノイド(High)
・P0973 プライマリソレノイドA系回路(Low)
・P0974 プライマリソレノイドA系回路(High)
・P0976 プライマリソレノイドB系回路(Low)
・P0977 プライマリソレノイドB系回路(High)
・P2762 ロックアップデューティソレノイド
・P2763 ロックアップデューティソレノイド回路(High)
・P2764 ロックアップデューティソレノイド回路(Low)

スバルソレノイドバルブ系の修理事例集はこちらです。

インプレッサXV ロックアップソレノイドバルブ故障でチェックランプ点灯 P2763 P2764

丁寧な整備を心がけておりますので、ひとつひとつの作業にどうしても時間がかかってしまいます。

急いで作業を行えばヒューマンエラーにもつながりますし、ミスを無くすためにも1~2週間程度のお時間をいただいております。

どうぞご協力お願いいたします。

● 初めての問い合わせで不安な方
● 車の修理をしたいけど迷っている方
● どこのお店に依頼していいかわからない方

経験豊富な整備士が適切なアドバイスをいたします、遠慮なさらずにお問い合わせください。

参考データ・作業内容

スバル レガシィB4 (BMG)
施工時走行距離: 148,800 キロ

<スバルCVT変速ショック/コントロールバルブボディ交換修理>

・コントロールバルブボディ交換
・オイルガイドパイプOリング交換
・ドレンボルトガスケット交換
・オーバーフロープラグガスケット交換
・CVTF 10L (スバルハイトルクCVTフルード リニアトロニック用)

スバル車のオートマチックの故障でお困りでしたらお問い合わせください。
048-798-2922
(受付時間 月~土 9:00~18:00)

故障トラブルでお困りの方へ
ご自宅・現地まで引き取りに伺います!!

当社で保険会社のロードサービスをご利用できるようになりました。
・ご利用は無料
・等級に影響なし
・保険料に影響なし

・エンジンチェックランプ点灯
・見慣れない警告表示やランプ点灯
・オイル漏れ
・水漏れ
・焦げ臭い
・変な音
・変な振動
・エンジンがかからない
・変速ができない
・変速ショックが大きい
・動かすことができない
・なにかいつもと違う
など…

色々対応できます。
この様な場合、自動車保険(任意保険)の付帯サービスで弊社工場までのレッカー搬送、修理完了後の納車、修理期間中レンタカーのご利用が可能です。
遠方でもお客様への負担なく対応できますので、まずはご連絡ください。
※ご加入されている保険内容により変わりますので、
お手元に保険証券をご用意いただき、必ず事前にご相談ください。

この記事を書いている人

オートプラネット篠塚真介

オートプラネット篠塚真介

埼玉にあるオートプラネットで働くメカニック。
日々、大好きな整備や修理に明け暮れていて、とても充実しています。仕入先でみつけた素敵なクルマや整備・修理の内容を、自分のか細い語彙力で紹介していきます。
何ごとにも探求心のある人に憧れる。