土曜日納車予定の、埼玉県和光市 Y様のスバル レガシーツーリングワゴン[BP5]のタイミングベルト交換を致しました。
水平対向エンジンのタイミングベルトは、非常に長いのが特徴で、それに伴い、使われている部品点数も多く、他の車に比べて費用も高額になります。
タイミングベルトは内燃機関でクランクシャフトとカムシャフトをプーリーを介して繋ぎ、カムシャフトを駆動する為に使用される。カムシャフトとクランクシャフトの回転を同期するために、滑りのない歯が付いたコグドベルトが使用される。エンジンによってはカムシャフトに加えてオイルポンプやウォーターポンプを駆動するためにも使用される。
ベルトのゴム素材は耐熱性に優れた水素添加ニトリルゴム(HNBR)などが使用される。ベルト歯は表面をナイロンなどの歯布で保護されており摩擦を低減し摩耗を防ぐ役割がある。ベルトは高張力繊維(ガラス、アラミドなどの長繊維)をより合わせた芯線で補強され伸びを防いでいる。 通常ベルトは引っ張り負荷が加わる側(テンションサイド)、と逆の圧縮負荷側(スラックサイド)に分かれる。 テンショナープーリーはスラック側に装備さればねや油圧ダンパを用いてベルトの張力を適切に調節する。さらに共振、ノイズ低減や位置調節などのためのアイドラープーリーなどが装備される場合が多い。通常ゴミやオイルの付着を防ぐために金属や樹脂製のカバーで保護されている。
タイミングベルトはメーカー指定の交換時期、距離があり、特にインターフェアレンスエンジンではベルトの破損時にはバルブとピストンが衝突するなど大きなエンジン故障に繋がる恐れがある。
今回交換する部品は、タイミングベルト、アイドルプーリ4点になります。
ベルトのクリアランスが非常に精密なので、取り付けにはコツがあります。
クランクシャフトプーリーのマークと、エンジンブロックのポッチを合わせてからタイミングベルトを組んでいきます。
カムシャフトプーリーの合わせマークと、エンジンブロックのマークを合わせます。
このカムシャフトが左右に2個ずつで、合計4箇所あります。
クランクプーリーを時計回りに2回転させ、再度、合わせマークを確認します。そして、油圧テンショナーに刺さっているピンを抜き、テンションが掛かれば作業終了です。
問題なければ、逆の手順で組み上げていけば作業終了です。10万キロ又は、10年での交換が交換基準になりますので、早めの交換をお願い致します。
それでは また。