NV200バネット、トルコン太郎でATF圧送交換。
神奈川県横浜市からT社Mさまからのご依頼です。
今回で3台目のご入庫となります、いつもありがとうございます。
通常ご依頼があった時点で、必要な部品の手配をするのですが、ATストレーナーはバックオーダーとなり入荷まで1ヶ月程度かかりました。
新車需要が増えたり製造元の事情によって部品在庫が、僅小となることもあるんですね。現在の在庫状況は回復しているようです。
それでは作業にはいります。
リフトアップします。
走行距離は約11万キロでありながら下回りはこんな良いコンディションです。
えっ?下回りのコンディションにも驚きますが、約11万キロ走行したフルードもこんなにキレイなフルードなの?きっと乗り方なのでしょうか…
比較用瓶に古いフルードを採取しておきます。
オイルパン底部にはフルードが残っていますので、こぼさないように取り外します。
ATストレーナーの新、旧の比較です。真っ黒に汚れています。
わずかですが異物が確認できます。
こちらは新品。
反対側もご覧の通り。
こちらはかなり不純物があることがわかりますね。
やっぱり新品は気持ちがいいです。
さきほど取り外したオイルパン。
マグネットにはたっぷりと鉄粉が吸着されていました。
近くで観察すると鉄粉が花のようになっています。
キレイに掃除をして元の位置にセット。
オイルパン本体も清掃して取り付け準備OKです。
バルブボディ下部もパーツクリーナーで洗浄しATストレーナーをセット。オイルパンを取り付けます。
トルコン太郎を接続して圧送交換の準備をします。
NV200はオイルクーラーラインに直接接続が可能。圧送交換の準備できました!
まずは抜けた分のフルードを充填します。
それでは圧送交換の開始です。
2リットルまでは廃油のみを抜き取り続け、その後新油を注入しながら廃油を抜き取ります。
数回に分けて圧送交換を進めます。
どうでしょうか?色味はもうすっかり新油のようになりました。
油量を調整して圧送交換作業完了です。
走行テストをして最後は診断機にて各システムのチェックをします。問題ありません!
もう一度リフトアップ。
最後に下回りの最終チェック。オイル漏れがないか?ボルトの締め忘れがないか?などを点検します。ヒューマンエラーという言葉もございます、2重、3重のチェックをして念には念をいれます。
今回はATストレーナーの入荷がバックオーダーとなり、1ヶ月以上おまたせしてしまいましたが、嫌な顔もせず、快くご入庫いただきありがとうございました。
まれに部品の入荷が遅れることもございます、在庫確認も含め、車検証をお手元にご用意してお問い合わせいただければ助かります。
参考データ・作業内容
NV200バネット (M20)
走行距離: 108,380km
ATF圧送交換一式
・ATオイルパンガスケット交換
・ATFストレーナー交換
・ドレンボルトガスケット交換
・ATF
■ 今回のご請求額は、78,300 円(税込)となっております。
ご依頼ありがとうございました。
国産車に限らず輸入車でも対応可能な車種は多々ございます。メルセデスベンツ、BMW、ポルシェなど幅広く対応していますので遠慮なさらずにお問い合わせください。
<作業・撮影/篠塚真介 松永和也>
この記事を書いている人
オートプラネット篠塚真介
埼玉にあるオートプラネットで働くメカニック。
日々、大好きな整備や修理に明け暮れていて、とても充実しています。仕入先でみつけた素敵なクルマや整備・修理の内容を、自分のか細い語彙力で紹介していきます。
何ごとにも探求心のある人に憧れる。