埼玉県さいたま市からご来店いただきました。お車はプジョー RCZ。トルコン太郎でのATF圧送交換のご依頼です。
私が所属している整備グループは、北は北海道、南は沖縄と日本全国に仲間が点在しております。今回はその仲間、北海道札幌市K社のYさんからの依頼でもあります。時節柄、お会いするのは難しい状況ですが、いつかグループのみんなと親睦を深めることができればと思う毎日です。
余談はこの辺りにしまして、作業を進めてまいります。
リフトアップをして下回りの確認をしますが、特に気になるところや異常はありません。オイル漏れも見当たらずコンディションは良好です。
ドレンボルトを外してフルードを抜き取ります。
圧送交換時の比較用に古いフルードを少し保存しておきます。
ドレンボルトのOリングは新品に交換。
規定トルクで確実に締め付けます。

トルコン太郎をプジョーRCZに接続。こちらは専用のアタッチメントが必要です。業者様の方で必要な場合はご連絡ください、販売会社をご紹介いたします。
使用するフルードはモチュールのATFⅥ、多段式や高性能なオートマチックに最適なフルードです。
抜けたフルード量は2.6L。
抜けた分のフルードを充填します。
それでは圧送交換を始めます。

1回目の圧送交換が終わったところですが、汚れは取り切れていませんので、このまま2回目の交換に入ります。

数回の圧送交換を行いました。どうでしょうか?ここまできれいになれば十分です。
新油と色味は変わりませんね、ほぼATF全量の入れ替えが完了しました。
油量調整はATFの油温を計測しながら行います。
調整温度に到達したらオーバーフロープラグを外して、流れ出てくるフルードが滴下状態になれば完了です。
オーバーフロープラグのOリングは新品に交換。
そしてSOD1-Plusも充填します。
すでに油量調整が終わっているので、SOD1充填量の分だけ事前に抜き取っています。
フィラープラグのOリングも交換。
規定トルクでしっかりと締め付けます。
今回トルコン太郎と接続したのはオイルクーラー。こちらのOリングと、

ゆるみ止めのワッシャーなども新品に交換しておきます。
一連の作業が完了しましたので、確認の意味も含めてテスト走行を実施。変速タイミングやフィーリングも申し分ありません。
最後にリフトアップをして各部の点検を行い完成です。
取り外したオイルクーラーからの漏れもありません。
ご入庫ありがとうございました。

オートプラネットでは丁寧な整備を心がけておりますので、ひとつひとつの作業に時間がかかっています。急いで作業を行えばヒューマンエラーということも起こりえます。

ミスを無くすためにもATF圧送交換作業の期間は、3日から1週間程度のお時間をいただいております。

どうぞご協力お願いいたします。

● 車の修理をしたいけど迷っている方
● どこのお店に依頼していいかわからない方
● 初めての問い合わせで迷っている方

経験豊富な整備士が適切なアドバイスをいたします、遠慮なさらずにお問い合わせください。

参考データ・作業内容

プジョー RCZ
施工時走行距離: 110,600 キロ

<ATF圧送交換一式>

・ドレンプラグガスケット交換
・オーバーフロープラグガスケット交換
・フィラープラグガスケット交換
・オイルクーラーOリング交換
・オイルクーラースペーサー交換
・ATF (モチュールATFⅥ) 20L
・SOD1-Plus

■ 今回のご請求額は、90,000 円(税込)となっております。

国産車に限らず輸入車でも対応可能な車種は多々ございます。メルセデスベンツ、BMW、ポルシェなど幅広く対応していますので遠慮なさらずにお問い合わせください。

この記事を書いている人

オートプラネット篠塚真介

オートプラネット篠塚真介

埼玉にあるオートプラネットで働くメカニック。
日々、大好きな整備や修理に明け暮れていて、とても充実しています。仕入先でみつけた素敵なクルマや整備・修理の内容を、自分のか細い語彙力で紹介していきます。
何ごとにも探求心のある人に憧れる。