スバル フォレスター(SJG)トルコン太郎でATF圧送交換
今回のお車はフォレスター(SJG)2.0XTアイサイト、トルコン太郎でのATF圧送交換のご依頼です。
早速作業にとりかかります。
リフトアップをして下回りを覗いてみると、なにやらオイルの滲みらしきものが…..
漏れというレベルではなく、シーリングから少し滲んでいる程度でした。
今回はオイルパンの脱着をするので丁度いいタイミングです。
フルードの排出。比較用に少し採取しておきます。
液体ガスケットでシーリングされいるタイプのオイルパンは取り外すのに、少しコツがあります。
ボルトを外してもピッタリミッション側と接合されているので隙間にカッターいれていきます。剥がれてきましね。
グレー色した箱のようなものがATストレーナーです。
取り外した部品たち。
新品はシルバーですが、取り外した方はグレーです。これはAT内部で摩耗した鉄粉などです。指でなぞるとキラキラしたアルミ粉のようなものが見えます。
ストレーナー内部には大量の遺物が確認できます。
細かな異物はストレーナーがキャッチしてくれています。
こちらは新品。やはり気持ちがいいですね。
鉄粉吸着用のマグネットです。すでに飽和状態になっているように見受けられます。
ドロっとした大量の鉄粉。
すぐにウエスが真っ黒に…
すべて汚れを取り除き新品に蘇らせます!
オイルパンの定位置にセット。
今回はオイルパンも新品に交換。
液状ガスケットを塗布して取付準備完了です。
バルブボディの見える範囲はできる限り洗浄。
そしてATストレーナを設置。
オイルパンを元通りに組み上げます。規定トルクで確実に締め付けます。
トルコン太郎を車両と接続。
使用するフルードはスバルハイトルクCVTフルード。チェーンベルトタイプ専用のフルードです。
まずは抜けた分のフルードを充填します。スバルは総油量が多いため抜ける量も多く約8リットルから9リットルにもなります。
それではATF圧送交換を始めます。

1回目が終了しましたが、まだキレイになりそうです。
圧送交換の流れは一定量の交換後、自動的に10分間のクリーニングが始まります。
クリーニングが終わり、そしてまた圧送交換をします。これを繰り返しながら出来るだけ新油に近い状態になるように持っていきます。

どうでしょうか?新油と変わらないレベルまでになりましたね。
温度を管理しながら油量調整を行います。
調整温度範囲になったらオーバーフロープラグを外して流れ出てくるフルードが糸状になれば完了です。
ガスケットは新品に交換。
トルコン太郎の接続を解除した際に回収したフルードの比較です。
こんになも汚れているんですね。
走行テストを終えて、取り外した部品やオイル漏れがないかの各部をチェックします。
最後に診断機をつないで車両状態の確認。記録されているエラーはありません。
ご入庫ありがとうございました。

オートプラネットでは丁寧な整備を心がけておりますので、ひとつひとつの作業に時間がかかっています。急いで作業を行えばヒューマンエラーということも起こりえます。

ミスを無くすためにもATF圧送交換作業の期間は、3日から1週間程度のお時間をいただいております。

どうぞご協力お願いいたします。

● 車の修理をしたいけど迷っている方
● どこのお店に依頼していいかわからない方
● 初めての問い合わせで迷っている方

経験豊富な整備士が適切なアドバイスをいたします、遠慮なさらずにお問い合わせください。

参考データ・作業内容

フォレスター 2.0XTアイサイト (SJG)
施工時走行距離: 70300キロ

<ATF圧送交換一式>

・ATオイルパン本体交換
・ATストレーナー交換
・ドレンボルトガスケット交換
・オーバーフロープラグガスケット交換
・ATF(スバル純正ハイトルク) 20L

■ 今回のご請求額は、86,600 円(税込)となっております。

国産車に限らず輸入車でも対応可能な車種は多々ございます。メルセデスベンツ、BMW、ポルシェなど幅広く対応していますので遠慮なさらずにお問い合わせください。

この記事を書いている人

オートプラネット篠塚真介

オートプラネット篠塚真介

埼玉にあるオートプラネットで働くメカニック。
日々、大好きな整備や修理に明け暮れていて、とても充実しています。仕入先でみつけた素敵なクルマや整備・修理の内容を、自分のか細い語彙力で紹介していきます。
何ごとにも探求心のある人に憧れる。