フィアット500C、クラッチ交換のご依頼です。

走行中にカラカラ・シャラシャラと異音が断続的に発生しており、おそらく内部のスラストベアリング不良の可能性が濃厚と思われます。

またシフト時にメーター内にエラー表示が出ることもしばしば。今回はデュアロジックも同時交換してまいります。
まずはフロントバンパーを外して作業スペースを確保。

ミッションの脱着のため、各部接続部を切り離していきます。
ミッションオイルの抜き取り。
デュアロジックは交換しますので、作業しやすように単体での取り外しをしています。
知恵の輪のように向きを変えながら、ミッションを下ろします。
ミッションが下りました。見た感じではベアリングが破損している様子はありませんが…
予想通りシャリシャリ、ゴロゴロと音が出ています。

シフトフォークやブッシュ、ロックピンなどの同時交換が必要なものはすべて交換。

クラッチカバー、ディスクも交換時期ですのでもちろん新品に。
オイル漏れていませんが、リヤクランクシールも取り替えます。
芯出しをして、新しいカバーとディスクとセット。
ミッション側の部品も交換が終わり、取付準備ができました。

その前にサーモスタットの交換をしておいた方が、あとあと楽ちんです。

ハウジングassyでセンサー類も付いてきます。
新品のデュアロジックに交換して…
また、知恵の輪のように向きを変えながらトランスミッション本体を取り付け。そしてミッションオイルを充填します。

冷却水の注入。今は便利なものがあり、LLCチャージャーなるものを使用すれば、10分もかからず完了します。
クラッチの交換後にはキャリブレーションが必要ですので、診断機の手順に従って実施します。

いくつかの手順を踏んでキャリブレーション(初期調整)の完了です。
テスト走行では、交換前と比べて、まるで別物の車に生まれ変わったような感覚です。変速時のクラッチフィーリングは滑らかになって、異音もすっかりなくなりました。また、デュアロジックのエラーも表示されなくなり申し分ありません。
最後にシステム全体のチェック。フォルトは一つもありません!
丁寧な整備を心がけておりますので、ひとつひとつの作業にどうしても時間がかかってしまいます。

急いで作業を行えばヒューマンエラーにもつながりますし、ミスを無くすためにも整備の期間は、3日から1週間程度のお時間をいただいております。

どうぞご協力お願いいたします。

● 車の修理をしたいけど迷っている方
● どこのお店に依頼していいかわからない方
● 初めての問い合わせで迷っている方

経験豊富な整備士が適切なアドバイスをいたします、遠慮なさらずにお問い合わせください。

参考データ・作業内容

フィアット 500C

<クラッチ異音修理>

・デュアロジックassy交換
・クラッチカバー交換
・クラッチディスク交換
・スラストベアリング交換
・シフトフォーク交換
・ガイドブッシュ交換
・ロックピン交換
・クランクシャフトオイルシール交換
・サーモスタット交換
・ミッションオイル交換
・冷却水交換
・クラッチキャリブレーション作業

故障修理でお悩みでしたら遠慮なさらずにお問い合わせください。