東京都杉並区からご来店いただきました。ポルシェカイエンSのATF圧送交換でご入庫です。
現在の走行距離は81000キロ。ATF交換をするにはちょうどいいタイミングではないでしょうか?特に不調は無いけれど走行距離もかさんできたため、トラブル予防の意味も含めて交換です。
ATF圧送交換ができるトルコン太郎について解説したページです。
(弊社運営の別サイトページ)
トルコン太郎について
リフトアップをして下回りの確認。気になるようなオイル漏れもなくコンディションは良好です。

ドレンボルトを外してオイルを排出。比較用に少し保存しておきます。
さらにオーバーフロープラグを外して、できる限り排出させます。
黒い箱がストレーナーです。
新旧の比較。
内部の不織布フィルターはかなりの汚れが…内部には汚れが溜まっていることでしょう。
新品の様子です。
バルブボディの下側をキレイに洗浄して、
先ほどのATストレーナーを取り付けます。

鉄粉吸着用のマグネット。見るからに大量に溜め込んでいます!

キレイに取り除けば、

再利用が可能です。
マグネットを定位置にセットしてガスケットを新品に交換。
オイルパンを規定トルクで締付。
カイエン専用のアタッチメントを使用して、トルコン太郎と接続します。
使用するフルードはペトロナスXP-4。現在はATF700に切り替わっています。

準備ができましたので抜けた分のフルードを充填して、トルコン太郎でATF圧送交換を始めます。

トルコン太郎ATF圧送交換の流れは一定量の交換後、自動的に10分間のクリーニングが始まります。
クリーニングが終わり、そしてまた圧送交換をします。これを繰り返しながら出来るだけ新油に近い状態になるように持っていきます。

合計20リットル使用しましたがフルードの色味は濁ったままですが、ご予算もあるためここで終了です。
見た目は濁っていても、かなり新油と入れ替わったことは確かですので効果は一緒です。

お持ち込みいただいた添加剤。ZOILを規定量充填します。

そして油量調整。規定温度になったらドレンボルトを外して、流れ出てくるフルードが糸状になれば完了です。
一昔前は「ATFは無交換」と言われていた時期もあり、交換に対する抵抗があるかもしれません。

でもエンジンオイルは定期的に交換されますよね?

ATFも同じオイルですから、車を使用することで劣化もしていきますし、汚れた古いオイルのままだと性能が低下してトラブル発生の原因にもなるため、定期的な交換がオススメです。

早めのメンテナンスで愛車をいたわってあげましょう!
ご依頼ありがとうございました。
丁寧な整備を心がけておりますので、ひとつひとつの作業にどうしても時間がかかってしまいます。

急いで作業を行えばヒューマンエラーにもつながりますし、ミスを無くすためにもATF圧送交換作業の期間は、3日から1週間程度のお時間をいただいております。

どうぞご協力お願いいたします。

● 初めての問い合わせで不安な方
● 車の修理をしたいけど迷っている方
● どこのお店に依頼していいかわからない方

経験豊富な整備士が適切なアドバイスをいたします、遠慮なさらずにお問い合わせください。

参考データ・作業内容

ポルシェ カイエンS (92A)
施工時走行距離: 81,000 キロ

<ATF圧送交換一式>

・ATオイルパンガスケット交換
・ATストレーナー交換
・ドレンボルトガスケット交換
・ATF (ペトロナス TUTELA XP4) 20L
・持ち込み添加剤ZOIL充填

国産車に限らず輸入車でも対応可能な車種は多々ございます。メルセデスベンツ、BMW、ポルシェなど幅広く対応していますので遠慮なさらずにお問い合わせください。