予防整備 アウディA8クワトロ トルコン太郎でATF圧送交換他
埼玉県からご来店いただきました。アウディÅ8のトルコン太郎を使ったATF圧送交換のご依頼です。
現在の走行距離は6万キロ。不具合や気になっているところは無いけれど、トラブル予防のためにATF交換をしたいという事でご入庫となりました。
長く乗り続けるには、日ごろのメンテナンスが重要となってきますが、アウディの交換パーツはお高いのと、昨今の情勢もあり部品の入手がしづらい状況が続いております。
調子が悪くなってからではなく、調子がいい時にこそ、愛車をいたわってあげましょう!
話がそれますが、ココでミニクイズ。
写真奥に見える車種はなんでしょう?わかった方はコメント欄からどうぞ。
ATF圧送交換ができるトルコン太郎について解説したページです。
(弊社運営の別サイトページ)
トルコン太郎について
リフトアップして下回りの確認してみると、、
リフトアップして下回りの確認してみると、、
ん~。なんだか見る限りオイルパンは簡単に外れないような…
そんな雰囲気が漂ってます。
ドレンボルトを外してフルードの抜取。見るからに汚れていますね。
ドレンボルトを外してフルードの抜取。見るからに汚れていますね。
圧送交換時に比較できるよう、少し保存しておきます。
圧送交換時に比較できるよう、少し保存しておきます。
バルブボディとATストレーナー
残留しているオイルがあるのでゆっくりとオイルパンを外すとバルブボディとストレーナーが見えてきます。グレー色した四角い箱のようなものがストレーナーです。
左が新品で右が取り外したストレーナーです。
左が新品で右が取り外したストレーナーです。
不織布タイプのストレーナー内部はぎっしりと汚れが蓄積していました。
不織布タイプのストレーナー内部はぎっしりと汚れが蓄積していました。
新品が真っ白で気持ちがいいですね。
新品が真っ白で気持ちがいいですね。
鉄粉吸着用マグネットの状態はと言うと、すでに飽和状態
鉄粉吸着用マグネットの状態はと言うと、すでに飽和状態…。
見てください。こんな感じです!
バルブボディの洗浄中
バルブボディにも汚れはかなり付着しています。見える範囲になりますが、できる限り入念に汚れを洗い流します。
そしてATストレーナーの取付。
そしてATストレーナーの取付。
外したオイルパンです。思っていたほどの汚れは溜まっていませんでした。
外したオイルパンです。思っていたほどの汚れは溜まっていませんでした。
ガスケットは新品に交換。
ガスケットは新品に交換。
取付ボルトはすべて交換です。
取付ボルトもすべて交換です。

規定トルクで締め付け後、ミッション後部のサポートフレームを元に戻します。
アウディ専用のアタッチメントを使用してトルコン太郎と接続。
アウディ専用のアタッチメントを使用してトルコン太郎と接続。
ペトロナスのATF700
使用するフルードはペトロナスのATF700。昨今の多段式ステップAT車に最適なフルードです。
抜けたフルードは約4.5リットル。
抜けたフルードは約4.5リットル。
トルコン太郎でATF圧送交換の様子
抜けた分のフルードを充填して圧送交換を始めます。

圧送交換の流れは一定量の交換後、自動的に10分間のクリーニングが始まります。
クリーニングが終わり、そしてまた圧送交換をします。これを繰り返しながら出来るだけ新油に近い状態になるように持っていきます。

どうでしょうか?ここまでキレイになれば申し分ありません!
どうでしょうか?ここまでキレイになれば申し分ありません!
エステル系の万能添加剤「SOD1-PLUS」
エステル系の万能添加剤「SOD1-PLUS」
油量調整の様子
・発進時のジャダー(車体振動)改善
・軽度の変速ショック
・すべり低減
・走行に伴ううなり音、異音低減
・シフト、ギヤ入改善
・燃費向上
など、効果は絶大です。
テスト走行では、V8エンジンの力強い加速、そして8ATの滑らかな変速フィーリング。交換前と比べて良い方向になったと思います。きっと燃費も向上することでしょう。

アウディA8オーテル診断結果

エアコンのフラップにフォルトが出ていますが、使用するにあたって支障は無いので、今後の整備課題として、お客様にご案内します。
一昔前は「ATFは無交換」と言われていた時期もあり、交換に対する抵抗があるかもしれません。

でもエンジンオイルは定期的に交換されますよね?

ATFも同じオイルですから、車を使用することで劣化もしていきますし、汚れた古いオイルのままだと性能が低下してトラブル発生の原因にもなるため、定期的な交換がオススメです。

早めのメンテナンスで愛車をいたわってあげましょう!
ご依頼ありがとうございました。
丁寧な整備を心がけておりますので、ひとつひとつの作業にどうしても時間がかかってしまいます。

急いで作業を行えばヒューマンエラーにもつながりますし、ミスを無くすためにもATF圧送交換作業の期間は、3日から1週間程度のお時間をいただいております。

どうぞご協力お願いいたします。

● 初めての問い合わせで不安な方
● 車の修理をしたいけど迷っている方
● どこのお店に依頼していいかわからない方

経験豊富な整備士が適切なアドバイスをいたします、遠慮なさらずにお問い合わせください。

参考データ・作業内容

アウディA8 (D4)
施工時走行距離: 62,400 キロ

<ATF圧送交換一式>

・ATオイルパンガスケット交換
・ATストレーナー交換
・ドレンボルトガスケット交換
・ATF (ペトロナス TUTELA MULTI ATF700) 20L
・SOD1-Plus添加

国産車に限らず輸入車でも対応可能な車種は多々ございます。メルセデスベンツ、BMW、ポルシェなど幅広く対応していますので遠慮なさらずにお問い合わせください。