群馬県館林市のお客様よりメーター内にCVTのチェックランプが点灯するとの事で入電。クルマはスズキ ソリオ(MA15S) 走行距離は108000キロ。
変速ショック、変速不良、加速不良などの症状は見受けられませんが、車検も近いため各部の点検も合わせて入庫となりました。
診断をしてみるとP0841セカンダリ圧センサーの異常がメモリされていました。以前もこのモデルの修理をした時と同じエラーです。
このP0841エラーはCVTコントロールバルブボディの保証延長があるのですが登録から10年までとなり、こちらの車両は対象外。
取引先のスズキディーラー数件に連絡を入れるも、やはり無償修理は難しく断られてしまいました。しかも部品商にコントロールバルブボディの見積もりを問い合わせるものの単体供給はなくCVT本体ごとになってしまいます。
先日まで海外サプライヤーのセカンダリー圧センサーを使用していましたが、メーカーと交渉の末、純正品の供給を受けることが可能になりました。
ドレンボルトを外してオイルを排出。
コネクターの切り離し。

取り付けボルトやシフトリンクを外し、コントロールバルブボディを下ろします。
こちらが問題のセカンダリー圧センサー。
新品に交換。

バルブボディはできるかぎり汚れを洗い流してから元通りに組付。
マグネットにはかなり鉄粉が。すでに飽和状態でした。

キレイに汚れを取り除きマグネットは元の位置へセット。
オイルパンを元に戻します。
抜けたのは約4.7リットル。

この車の総油量は5.6リットルなので8割程度は新油に入れ替わったことになります。
抜けた分を充填して油量調整。HOTラインの間に合わせます。
センサー交換後のテスト走行。警告灯の点灯もなく滑らかな変速で力強い加速が確認できました。
診断結果にエラーはありません。
今回はセカンダリー圧センサーの交換で直りましたが、状況によってはコントロールバルブボディ本体の故障が考えられる事もございます。
その際は柔軟に修理の提案をさせていただきます。

今回の修理では保証延長対象外だったため、セカンダリ圧センサーのみの交換となりましたが、初年度登録日によっては無償修理対象となる車両もたくさんございます。同じような故障でお困りの方は下記のリコール検索ページで車体番号を入力してご確認ください。

ご依頼ありがとうございました。

参考データ・作業内容

スズキ ソリオ (MA15S)
施工時走行距離: 108,000 キロ

<CVTチェックランプ点灯>

・セカンダリ圧センサー交換
・車検整備(24カ月法定点検)

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・ご利用は無料
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・エンジンチェックランプ点灯
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※ご加入されている保険内容により変わりますので、
お手元に保険証券をご用意いただき、必ず事前にご相談ください。

この記事を書いている人

オートプラネット篠塚真介

オートプラネット篠塚真介

埼玉にあるオートプラネットで働くメカニック。
日々、大好きな整備や修理に明け暮れていて、とても充実しています。仕入先でみつけた素敵なクルマや整備・修理の内容を、自分のか細い語彙力で紹介していきます。
何ごとにも探求心のある人に憧れる。