メルセデスベンツSL(R231)ATF圧送交換です。
現在の走行距離は62700キロ。
ATF交換はマメに実施しているのですが、圧送交換をされたいという事でご入庫となりました。前回のATF交換ではATストレーナーを交換されたようなので、今回はドレンアウト後、圧送交換の流れとなります。
事前に各システムにフォルトが無いかのチェックして作業を開始。気になるフォルトは入っていません。
リフトアップ後に下回りの確認。えっ、こんなに汚れもなくキレイなものなの?もしかして雨の日は乗らないの?って感じでした!
オイルの排出。元の色味が濃い青色なので汚れ具合は不明ですが定期的に交換しているのでコンディションはいいはずです。
メルセデスベンツ7Gトロニック専用アタッチメントを使用してトルコン太郎と接続します。
使用するオイルはペトロナスのXP4。高性能なトランスミッションや多段式7速、8速、9速ATに最適です。
※現在は「TUTELA MULTI ATF700」に変更になっています。
抜けた量のオイルを入れて圧送交換を始めます。

圧送交換の流れは一定量の交換後、自動的に10分間のクリーニングが始まります。
クリーニングが終わり、そしてまた圧送交換をします。これを繰り返しながら出来るだけ新油に近い状態になるように持っていきます。

オイルパンを外しての作業では無かったので、新油と同等とまではいきませんが、十分な結果だと思います。

SOD1-Plusを添加。ATF総油量の7%です。
最後に油量調整です。
調整温度範囲に入ったらオーバーフロープラグを緩めて、流れ出てくるオイルが糸状になれば調整完了です。
ドレンボルトガスケットは新品に。
テスト走行後には各部の再点検。オイル漏れや不具合個所はありません。

一昔前は「ATFは無交換」と言われていた時期もあり、交換に対する抵抗があるかもしれません。

でもエンジンオイルは定期的に交換されますよね?

ATFも同じオイルですから、車を使用することで劣化もしていきますし、汚れた古いオイルのままだと性能が低下してトラブル発生の原因にもなるため、定期的に交換する必要があるんです。

早めのメンテナンスで愛車をいたわってあげましょう!
ご依頼ありがとうございました。
丁寧な整備を心がけておりますので、ひとつひとつの作業にどうしても時間がかかってしまいます。

急いで作業を行えばヒューマンエラーにもつながりますし、ミスを無くすためにもATF圧送交換作業の期間は、3日から1週間程度のお時間をいただいております。

どうぞご協力お願いいたします。

● 車の修理をしたいけど迷っている方
● どこのお店に依頼していいかわからない方
● 初めての問い合わせで迷っている方

経験豊富な整備士が適切なアドバイスをいたします、遠慮なさらずにお問い合わせください。

参考データ・作業内容

メルセデスベンツ SLクラス (R231)
施工時走行距離: 72,600 キロ

<ATF圧送交換一式>

・ドレンボルトガスケット交換
・ATF (ペトロナス XP4) 20L
・SOD1-Plus添加

国産車に限らず輸入車でも対応可能な車種は多々ございます。メルセデスベンツ、BMW、ポルシェなど幅広く対応していますので遠慮なさらずにお問い合わせください。