BMW523iツーリング(F11)のATF圧送交換です。
現在の走行距離は86000キロ。特に不具合はないのですがトラブル予防とリフレッシュで入庫となりました。早め早めのメンテナンスでいたわることができると、愛車も応えてくれるはずです。工業製品・機械物ではありますが心が通じ合えるものですよね。
下回りのコンディションはオイル漏れなど気になるところは無く、すこぶる良好です。
ドレンボルトを外してオイルの排出。汚れ具合はというと、真っ黒というわけではありませんが、
ピンに採取すると、やっぱり汚れていました。

残っているオイルがこぼれないように取り外します。
このタイプのストレーナーはオイルパンと一体式となっていて単品での供給はありません。オイルパンごと交換をします。

マグネットの鉄粉量は適正な範囲、もしくは少な目です。

新品はこの通り!
バルブボディの見える範囲はできる限り汚れを洗い流します。
取付ボルトは新品に交換して、
オイルパンを元に戻します。
BMW専用のSSTを使用してトルコン太郎と接続。
今回使用するオイルはペトロナスのXP4。6速、8速などの多段式ATに最適なフルードです。現在はATF700という名前に変更になっています。
抜けた分のオイルを入れて圧送交換を進めていきます。

圧送交換の流れは一定量の交換後、自動的に10分間のクリーニングが始まります。そのクリーニングが終わり、そしてまた圧送交換をします。これを繰り返しながら出来るだけ新油に近い状態になるよう、状況に合わせて交換をしてまいります。

数回の交換後ココまでキレイにすることができました。ほぼ新油と変わらず十分ですね

温度管理をしながら油量の調整を行います、流れ出てくるオイルが糸状になれば完了です。

万能添加剤SOD1-PlusをATF総油量の7%入れます。
オイルクーラーラインのOリングを交換して作業は完成。
作業完了後、必ず走行テストを実施して不具合がないかの確認。そしてもう一度リフトアップをして細部にわたり点検をします。

一昔前は「ATFは無交換」と言われていた時期もあり、交換に対する抵抗があるかもしれません。

でもエンジンオイルは定期的に交換されますよね?

ATFも同じオイルですから、車を使用することで劣化もしていきますし、汚れた古いオイルのままだと性能が低下してトラブル発生の原因にもなるため、定期的に交換する必要があるんです。

早めのメンテナンスで愛車をいたわってあげましょう!
ご依頼ありがとうございました。
丁寧な整備を心がけておりますので、ひとつひとつの作業にどうしても時間がかかってしまいます。

急いで作業を行えばヒューマンエラーにもつながりますし、ミスを無くすためにもATF圧送交換作業の期間は、3日から1週間程度のお時間をいただいております。

どうぞご協力お願いいたします。

● 車の修理をしたいけど迷っている方
● どこのお店に依頼していいかわからない方
● 初めての問い合わせで迷っている方

経験豊富な整備士が適切なアドバイスをいたします、遠慮なさらずにお問い合わせください。

参考データ・作業内容

BMW 523iツーリング
施工時走行距離: 86,000 キロ

<ATF圧送交換一式>

・ATオイルパン交換(ストレーナー/ガスケット一体式)
・オーバーフロープラグ交換
・オイルクーラーラインOリング交換
・ATF (ペトロナス XP-4) 20L
・SOD1-Plus添加

国産車に限らず輸入車でも対応可能な車種は多々ございます。メルセデスベンツ、BMW、ポルシェなど幅広く対応していますので遠慮なさらずにお問い合わせください。