埼玉県幸手市からご依頼いただきましたハイエースバンの圧送交換です。

走行距離は111000キロ。

現在までのATF交換歴は不明。変速に違和感もあり、リフレッシュをしたいと言うことで入庫いたしました。

お仕事で使用されているお車ですが、内外装ともにコンディションは良好で大事にされていることが伝わってまいります。

まずはリフトアップ

下回りは気になる汚れも少なく、オイルパンはアスセスしやすい位置にあります。

のちほど新油と比較するため、少し採取いたしておきます。

ボルトを外してオイルパンをゆっくり外します。

オイルパンの底にはスラッジやキラキラした物が沈殿しています。

多少の付着はありますが、それほど多くはありません。磁石はミッション内部から出た鉄粉を確実に集めてくれていますね。

見た感じでは思ったほど内部の汚れは少ないようです、きっと乗り方も丁寧な運転で大切にされてきたことでしょう。ストレーナーは交換しますので外します。

見た目とは違い、新品と並べて比べてみると汚れ具合がよくわかりますね。

メッシュ部分の拡大では汚れを濾し取っているのがわかります。

バルブボディの見える部分も洗浄して新品のストレーナーを取り付けます。きれいなシルバー色。。

オイルパンも掃除して磁石も元あった位置にセット。

オイルゲージに気をつけながらもとに戻し、規定トルクで締めます。同時にできる限りキレイに仕上げます。これでオイルパンの脱着清掃作業は終わりです、続いて圧送交換の準備をします。

それでは圧送交換するためにトルコン太郎を接続しますが、TRH200型ハイエース(ガソリン車)はアタッチメントがなくても交換ができるタイプですし、油量調整もレベルゲージが付いていますので簡単な車種です。

それではトルコン太郎で圧送交換を始めます。まずは抜けた分の5リットルを充填します。

5リットルごと交換をしていきます。

5リットル交換完了しましたが、まだまだ汚れています、きれいになっていませんので、もう一度5リットル交換します。(写真撮り忘れてます、すいません…)

ここからはワコーズのプレミアムスペックに入れ替えて交換をします。

すこしづつ抜き取っているオイルがきれいになり始めました。

ワコーズプレミアムスペックは合計10リットル使用して交換が完了です。

最後に油量調整を細かく行います。

新油との比較です、見た目からしてかなり違いがわかります。

走行テストを済ませ再度リフトアップ。オイル漏れや各部の点検をします。

最後は診断機でエラーが無いかチェックして今回の作業は終了です!

ちなみにこのおクルマのミッションはA45DE型で、ATF全容量が7リットル、オイルパン脱着時に抜けたのは5リットルざっと換算しても7割程度は新油に入れ替わったところから圧送交換をスタートできたということになります。

気分的にも気持ちの良いものがあり、オイルパン脱着清掃で手の届く範囲はしっかりと洗い流すことができおすすめです。

無事に納車も終わり、後日お客様から感想をいただきましたので転記させていただきます。

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ATF交換後、加速時の変速がとても良い感じです。

交換前は、各レンジとも少し回転を引っ張りすぎな感じがありましたが(アクセル開度関係なく)交換後は、低回転でもアクセルパーシャルでスっと次のレンジに入り気持ちよいです
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との報告をいただきました。

当初の変速に違和感があるという症状が改善されリフレッシュができたようで何よりです。

同じような症状でお悩みの方には有益な情報かと思います。おクルマの使用状態により必ずしも改善されるとは言えませんが良い判断材料になるのではないでしょうか。

ご依頼ありがとうございました。

参考データ・作業内容

トヨタ ハイエースバン(TRH200V)
走行距離: 111000km

ATF圧送交換一式

・ATオイルパンガスケット交換
・ATFストレーナー交換
・オイルドレンプラグガスケット交換
・ATF 10リットル
・ATFワコーズプレミアムスペック 10リットル

■ 今回のご請求額は、85,000 円(税込)となっております。

国産車に限らず輸入車でも対応可能な車種は多々ございます。メルセデスベンツ、BMW、ポルシェなど幅広く対応していますので遠慮なさらずにお問い合わせください。

この記事を書いている人

オートプラネット篠塚真介

オートプラネット篠塚真介

埼玉にあるオートプラネットで働くメカニック。
日々、大好きな整備や修理に明け暮れていて、とても充実しています。仕入先でみつけた素敵なクルマや整備・修理の内容を、自分のか細い語彙力で紹介していきます。
何ごとにも探求心のある人に憧れる。